西武・内海哲也投手(36)が1日、宮崎・日南市の南郷キャンプ初日から精力的にブルペン入り。正捕手候補・森友哉を相手に40球の投球練習を行った。

 投内連係や投手陣のけん制、強化練習ではサポートしていた竹下スカウトから社会人時代の所属が同じ榎田とセットで「ヘイ、東京ガス!」などと呼ばれ、初日から後輩投手にもイジられる西武流の“ゆる~い”滑り出し。本人が心配していたコミュニケーション面での不安は杞憂に終わった。

 会見で内海は「皆さんによくしてもらって、だいぶいい感じでできました。最年長なので、なかなか難しいかなと思っていたんですけど、結構イジってもらえたんでありがたかった。(緊張は)だいぶ和らぎました」と投手陣の“気遣い”に感謝した。

 正捕手候補の森を自ら指名しての初ブルペンに関しては「ぼちぼちという感じ。初日としてはまあまあ。フォームのバランスとかはまだまだですけど、元気に投げられたので良かった」と本業での大事な連係でも一歩を踏み出した。投球後の会話の内容は「球種の投げ分けというか、チェンジアップは(内外角)両方投げられるんですかという話」だったという。

 これについて内海は「まずはボクを知ってもらうことが一番重要。ピッチャーってマウンドに上がるとアップアップしてしまって周りが見えなくなってしまうことも多々ある。そういう状況で自分を理解してもらえていると(いい部分を)引き出してもらえるんじゃないかな。他力本願ですけど、まずは自分が持っているものとか、弱点とかを分かってほしい」と新天地でのキャンプ初日に緊張しながら、打つべき手を着々と打っていた。