黄金ルーキーに心強い援軍だ。日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(18=金足農)が、2月1日から沖縄・国頭で行われる二軍キャンプで同5位・柿木蓮投手(18=大阪桐蔭)と同部屋になることが分かった。

 2人は昨夏の甲子園決勝で投げ合って以来、親交を深め、今や親友とも言える存在。千葉・鎌ケ谷市の二軍施設で行っている新人合同自主トレでもキャッチボールやランニングなどで仲良く練習する姿が多く見られる。プロ初のキャンプに向けて「良い枕を見つけたので持っていきます」と心を躍らせている吉田輝にとっては、同期の仲間と切磋琢磨する絶好の機会となることだろう。

 さらに頼もしいのは、3人部屋のキャンプ宿舎で2学年上の郡拓也捕手(20)が“お目付け役”となることだ。

 郡は昨秋キャンプで1年目のシーズンを終えたばかりの清宮と同部屋だった。今季が4年目の平沼を含めた3人部屋ながら、世間の注目を一身に集めたルーキーに余計な気を使わせることもなかったようで「清宮はよく部屋で大声で歌いだすんですが、僕らも歌が好きで、結局3人で一緒になって歌ったりしていました。隣の部屋の信二さん(高橋コーチ)から『うるせぇよ!』って怒られてました(笑い)」と当時の共同生活を振り返る。もちろん吉田輝や柿木に対しても「いい意味で気を使わない環境をつくれればと思います」と話す。

 29日、柿木とともに新人合同自主トレで5度目となるブルペン投球を行った吉田輝は、捕手を座らせた状態で直球を中心にカーブやスライダーなどの変化球を交えながら計40球を投じた。これまでは直球がスライダー気味に回転してしまうことを反省点に挙げていたが「今日は9割くらい横のズレがなくなっていました」と満足げ。加藤二軍投手コーチも「これまで見てきた中で一番良かった。イメージしたとおりの投球ができていると思う」と評価した。

 自主トレを順調に消化し、キャンプへの備えも万全。ここまでの吉田輝は視界も良好だ。