阪神・岩貞祐太投手(27)が26日、甲子園球場内で行われた球団の新作グッズ内覧会に北條史也内野手(24)と出席し、今季にかける意気込みなどを語った。

 2016年に自身初の10勝をマークし、防御率2・90と大きく飛躍したが、昨季は7勝10敗と黒星が先行した左腕は「去年は(プレシーズンに)早めに仕上げすぎて失敗した」と自己分析。西、ガルシアら新戦力の加入によって一層厳しさを増す開幕ローテ争いに「今年は背伸びせずにいければ。焦ることもあると思うが(キャンプ後の)オープン戦で結果を残したい」。

 今季から本拠地・甲子園のマウンドは、より硬質な“メジャー仕様”に変更される。昨年11月の日米野球でも同様のマウンドを経験し好感触を得ており「硬くなる分には対応しやすい」と歓迎した。

 24日には同学年の原口文仁捕手(26)が、大腸がんであることを告白。岩貞にとって「私生活でも様々なことを相談できる」相手だといい、「戻ってきた時にチームがいい状態であるようにしたい。それくらいしか僕らにはできない。また同じユニホームを着てバッテリーを組みたい」と沈痛な面持ちで語った。

 プロ初完投初完封を挙げた16年5月27日の巨人戦を「これまでのプロ5年間で自分のベストゲーム」と振り返り、この試合でマスクをかぶったのも原口だ。「自分のいいところを引き出してくれる」女房役の帰還を信じて待つ。