阪神は24日、原口文仁捕手(26)が大腸がんと診断され、近日中に手術を受けると発表した。原口は球団を通じて「病名を聞いた時はさすがに驚き、動揺したのも事実。しかし、プロ野球選手という立場でこのような病気になったことは自分の使命だとも思えます。同じがん患者の方々、ご家族にとって少しでも夢や希望となれるよう、精いっぱい治療に励みたい」などと話した。プロ生活10年目を迎えるにあたって、昨年末に受診した人間ドックで発覚したという。

 原口は2010年に東京・帝京高からドラフト6位で入団。苦節が続いたが、16年に金本前監督に見いだされ、育成枠からはい上がって活躍。昨年は代打で23安打を放ち、08年に桧山進次郎がマークした代打のシーズン最多安打の球団記録に並んだ。

 この日に開設したツイッターでも病名を公表し「早期の復帰を目指します」「常に前だけを向いて進んでいきます」などつぶやいた原口。早期回復を願うしかないが、チームにとっても痛い戦力ダウンだ。