西武のドラフト3位ルーキー・山野辺翔内野手(24=三菱自動車岡崎)が9日、期待値の高さへの戸惑いを語った。

 新人合同自主トレ初日を終えた山野辺は「社会人時代は割とうるさい方だったんですが、今日は初めてで緊張した。人工芝(でのノック)は練習したことがなくて、どんなふうなのかと思ってやっていた。土の時よりもバウンドが素直に来てくれる。その分、速くなっているので(グラブと)衝突しないようにしたい」とコメント。新人ながらポスト・浅村候補の一人として期待される即戦力としての自覚を垣間見せた。

 その一方で、自主トレ前なのに高まり過ぎている期待値について「ボクが野球をやってきた中でこんなに評価が高まった経験がないので正直驚いています」と戸惑いも口にした。主将で打点王のセカンド・浅村が抜けたことにプラス、西武では過去に松井稼(93年)、片岡(04年)、浅村(08年)、秋山(10年)、外崎(14年)、源田(16年)らを輩出してきた出世順位「ドラフト3位」という背景がいやが上にも期待値上昇につながっているのだが、やはり本人にはプレッシャーとなっているようだ。

 それでも“期待のドラ3”山野辺は「そう見ていただけることはありがたいので、何とかアピールしていきたい。打撃は7割失敗できますが、守備は100%を目指せる。自信というと横に守備範囲が広いこと。プロはまた違うと思うので、そこは戸惑わないようにしたい。先ほど食堂で松井稼頭央選手(現二軍監督)とお会いしたんですけど、ああいうふうにワーッと思えるような選手になりたい」と大志を抱いた。