巨人 阿部が岡本へ授ける4番の3原則

2018年12月27日 16時30分

岡本は阿部の期待に応えられるか

 巨人・阿部慎之助内野手(39)が26日、今季大ブレークを果たした岡本に金言3か条を授けた。その内容はオフの過ごし方からグラウンド外の気配りまで多岐にわたった。阿部にしてみれば岡本は久しぶりに現れた「4番後継者」。若手の伸び悩みが自らの引き際を決められない理由の一つでもあったが、岡本の来季の活躍次第では――。

 この日、海外自主トレへの出発前、ジャイアンツ球場で国内最後の練習を行った阿部は、自らの言葉で岡本に数々のアドバイスを送った。

 まずはオフの取り組みについて。岡本は炭水化物の摂取に気を配りながらシーズン終了時、104キロあった体重を90キロ台まで絞ろうとスリム化を図っている。しかし、やみくもに落とすのではプレーに影響を及ぼす可能性もある。それだけに阿部は「体重制限をするのはいいけど、落とし方を間違えないようにしないと。トレーニングをしながら落とす必要があるよ」とクギを刺した。

 さらに、シーズン中とは環境も一変する。特にオフは緊張が切れ、何かと体調を崩しがちだ。そこで阿部は「オフは気が緩むから気をつけないと。俺も普段(シーズン中に誘いを)断っている人と食事に行ったりするので、暴飲暴食にならないように注意している」とピシャリ。さらには、周囲への感謝にまで言及し「体調管理をしてくれる家族孝行が大事」とキッパリ。大ベテランとなった阿部も今でも家族や、球団トレーナーら裏方への感謝を度々口にしている。

 阿部がここまで岡本に気をかけるのも“巨人を背負える逸材”との大きな期待があるからに違いない。今季の岡本は打撃で阿部から一塁レギュラーの座を奪い取り、シーズン途中から第89代4番に定着。ついには史上最年少で「打率3割、30本塁打、100打点」の快挙までやってのけた。

 阿部にとっては待ち焦がれた存在だ。近年のヤングGは伸び悩む選手が多く、自分を脅かす存在すら現れなかった。そうした若手が台頭しない現状に、阿部は「巨人がすごい有望な若手を獲ったら辞めます。(このままでは)心配で辞められないなというのはありますね」と何度も危機感を口にし、今季前にも「『阿部さんは代打に行って』ってならないと。若い選手が出てきてほしい」と繰り返した。

 そんななか、実力で這い上がってきたのが岡本だ。来季、阿部は引退も覚悟で4年ぶりに捕手として勝負をかける。岡本が“2年目のジンクス”をはね飛ばし、阿部の長年の憂いをかき消す活躍を見せれば…。背番号10の引き際は、岡本が握っているのかもしれない。