来季、リーグ連覇を狙う西武のキーマンは外崎修汰内野手(26)となりそうだ。

 今オフは主将で打点王に輝いた浅村栄斗内野手(28)が楽天へFA移籍し「3番・セカンド」の攻守の要にぽっかり穴があいた西武。辻監督は新3番候補に「秋山、森、外崎」の名を挙げキャンプ、オープン戦で見極める構え。二塁についても外崎を1番手にドラフト3位の新人・山野辺翔内野手(24=三菱自動車岡崎)の可能性を探る方向性を打ち出している。

 仮に秋山が3番に座った場合は「1番・外崎、2番・源田」、1番・秋山の優位性が不変な場合は「2番・源田、3番・外崎」の新たな並びで4番・山川へとつなぐ流れが現時点での基本線のようだ。

 いずれにしても、攻守で浅村の穴埋めに絡むキーマンは源田と並ぶ辻野球の申し子で、来季が5年目となる外崎ということになる。捕手の岡田は「戦力的には誰もが思っているようにダウンするんでしょうが、セカンドにトノ(外崎)が入って、攻撃でも上位打線を打つことになれば逆に源田と2人で足が使えて小技も利く分、チーム的にはいろいろなことができて新しいカラーが出てくる」とし、こう続けた。

「一番はキャッチャー目線で見てセンターラインが広くなって守りやすくなると思う。これまではショートにゲン(源田)がいるから困ったらそこに打たせていた。トノの足と守備力を考えたら、その範囲が右にも広がるわけだし、面白い存在と聞いている山野辺が、もし(開幕から二塁に)ハマったらトノがまた外野やサードにも回れる。そのオールラウンドの能力が最大限に生かせてチームにとって必ずプラスになるじゃないですか」

 岡田に限らず多くのナインがそう認識する救世主・外崎は「形のない水」のようにどんな打順、ポジションにも適応し西武の窮地を救ってくれそうだ。