虎ナインがDeNAになぜか同情

2013年03月18日 16時00分

 阪神が14日、関東遠征に出発した。DeNA戦などオープン戦4試合が予定されており、和田豊監督(50)は最下位脱出を目指すDeNAに警戒感を示した。その一方で虎ナインからは、なぜかDeNAナインに対する同情の声が続出している。「彼らは他球団選手に頭を下げ続けなければいけない」というのだ。

 

 空路、上京した指揮官はDeNAについて「今年は核というか中心がきちんとしている。相当、手ごわいと思う」と話し、表情を引き締めた。昨年の対戦戦績は、11勝10敗3分けとかろうじて勝ち越し。今季は打線の中軸となるブランコ、投手陣でもソト、ソーサと実績のある外国人選手を補強しただけに予断を許さない状況だ。

 

 そんな中、虎ナインは一つのニュースをきっかけにDeNAナインに対して特別な感情を抱いている。それは横浜スタジアム大改修だ。中でも選手が注目したのは一塁側のロッカールームだけ改良したという点だ。自分たちビジターが使用する三塁側が改修されなかったことに不快感を抱いているわけではない。逆に「これではDeNAナインがかわいそうだ」と心配している。

 

 どういうことか――。実は阪神ナインにも苦い経験がある。ある選手は「改修する前の甲子園も三塁側のベンチ裏のスペースが狭くて汚かった。選手が廊下で着替えているような状況で、他球団の選手に会うと『甲子園の環境が悪くて申し訳ない』と謝っていた。自分たちがビジターの時に快適な環境を用意してもらっていることを考えたら、申し訳なかった」と振り返る。2008年に甲子園球場のロッカールームは一、三塁ともに改修。それまで阪神ナインは選手会を通じて「三塁側だけでも早く改装してほしい」と球団に要望書を提出していたほどだ。

 

 実際に、こうした引け目を感じていただけにベテラン選手も「今回、自分たちのロッカールームだけ豪華になったDeNAの選手は各球団の選手が集まった時には肩身の狭い思いをするんじゃないかな。こういうことはお互い様のところがあるからね」とおもんぱかっているのだ。

 

 グラウンドに出れば激しくしのぎを削るライバルだ。しかし、この件ばかりはDeNAナインの心情を考えずにいられないようだ。