DeNAの山崎康晃投手(26)が7日、横浜の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1億円増の年俸2億5000万円でサインした。今季は2勝4敗37セーブ、防御率2・72をマーク。初のセーブ王に輝いた点も高い評価につながった。それでも「ハマの守護神」はチームが4位に沈んだことで「悔しさの残るシーズン。4敗の重さを痛感させられた」と反省の弁も口にした。

 今オフの契約更改では主砲の筒香が球団側に将来的なメジャー挑戦の希望を伝えた。自身も侍ジャパンの抑えとして11月の日米野球で好投し、MLB側から高い能力を絶賛されている。しかし「(メジャーには)非常に興味はあります。でもやっぱりベイスターズが日本一になってから」と夢はいったん“封印”。来季のリーグV、日本一に心血を注ぐ決意を示した。

 今季は高いパフォーマンスを見せながら課題も残った。ビジターでの登板は防御率0・32という神がかり的な数字を示しながらもホームは5・08で、4敗はすべて本拠地。夢の実現に向け“外弁慶”の克服が急務だ。

 ただ、来季は追い風が吹く。改修中の横浜スタジアムが来季から約6000席増設され、収容人員は約3万5000人へと増える。自身が本拠地マウンドへ向かう際、場内に鳴り響くテーマ曲とともにスタンドが一体となる名物「ヤスアキジャンプ」が増員によって“バージョンアップ”するのだ。

 山崎本人も本紙に「(球場改修は)非常に楽しみです。ヤスアキジャンプに関しても応援団が増えることはやっぱり僕にとっても本当にポジティブなこと」と笑顔。そして「来年に向けてシーズンオフ、準備してホームでしっかり勝てるように、しっかりした成績を収められるように頑張ります」と締めた。