筒香メジャー挑戦の鍵を握るのは田代コーチ

2018年12月01日 16時30分

球団にメジャー挑戦の意向を伝えた筒香

 DeNA・筒香嘉智外野手(27)が30日、横浜市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、5000万円増の来季年俸4億円でサイン。席上では将来的な大リーグ挑戦の意向も初めて伝えた。球団側の了承を得られれば、来オフにもポスティングシステムを利用して海を渡る可能性がある。キーパーソンは古巣復帰を果たした田代富雄チーフ打撃コーチ(64)となりそうで、筒香本人が師匠への思いを本紙に独白した。

 高卒野手10年目での4億円到達はイチロー(オリックス)、松井秀喜(巨人)に次いで史上3番目のスピード昇給。しかし、今の筒香には「金」よりも「夢」を追う気持ちのほうが強まっているようだ。この日、初めてメジャーへの挑戦願望があることを球団側に伝えた。

「小さいころからの夢であるメジャーでプレーしたい思いがあることを伝えさせていただいた。メジャーリーガーのプレーを見て憧れもあった」

 このまま順調にいけば、海外FA権の資格を満たすのは2021年のシーズン中。それ以前に移籍するためにはポスティングシステムを利用しなければならない。三原球団代表は「そういう意向があるということが分かったので真摯に受け止めている。どうというのは、まだ何も決まっていない」と慎重なコメント。一方で岡村球団社長は「大切な選手であることは変わらないが、本人の思いも大切にしたい。全体として何が最適か考えないといけない」と述べ、球団初となる同システム容認にも含みをもたせた。

 今季は打率2割9分5厘、38本塁打、89打点。ハマの主砲としての自覚から「現役が終わるまで毎年、数字に満足することはない」と言い切る。ただ早ければ来オフにも容認され、メジャー挑戦が実現する可能性があることを考えると、PRポイントとなる打撃成績はさらなるアップを図りたいところだ。

 その手助けとなる存在として本人が再会を心待ちにしているのが、9年ぶりに古巣へ戻る田代コーチだ。筒香は「入った時に二軍で監督をやられていたのは田代さん。僕自身、またバッティングでいろいろと聞かせていただきたいこともたくさんありますしね。来年のキャンプでお会いすることをすごく楽しみにしています」と力説した。

 入団1年目にプロとしてのノウハウを叩き込まれ、マンツーマンで打撃指導を受けた。「今と昔では僕自身もバッティングの感覚は変わっているので、昔がこうで今はこうでという話はあまりないと思います。今思っている疑問や質問というのをさせていただきたいなと思いがありますね」とらんらんと目を輝かせた。

 そして最後に「田代コーチは成長する上で大きな存在か」と振られると「はい、そうですね!」と大きくうなずいた。

 名伯楽の指導でバージョンアップを図り、まずはチームをリーグV、日本一へ――。そして夢のメジャーを目指す。