西武・松井稼頭央二軍監督(43)が19日、約2週間に渡った所沢秋季キャンプを打ち上げた。

 今季限りで25年間に及んだ現役生活にピリオドを打ち、指導者として再スタートを切った松井新監督は「本当に濃い時間だった。全てが初めての経験でしたし、いろいろと見れた部分もあるし来年の春に向けた(選手個々の)課題も見れた。自分もまだ動ける体なので、若い選手と一緒にコミュニケーションを取りながら、こっちの意見と選手の意見をすり合わせる時間を作れた」と充実の表情を見せた。

 続けて「これからオフに入るのでコンディションを含めて自覚を持って過ごしてほしい。やろうと思えば、これからが一番力がつくし、休もうと思えば休める。コーチもつかなくなるオフの過ごし方が一番難しい。ボクも現役時代は自分で考えてやらなければいけないので、一番嫌な時間だった。ただ自分との競争に勝てなければ相手にも勝てない」と勝負の世界の摂理を説き、選手の自主性が試されるオフの重要性を語った。

 また、始まったばかりの指導者生活について「今年1年、兼任コーチとして辻監督のもと、コーチミーティングにも出させてもらって勉強できたのが大きいと思う。いい経験になりましたね」と感謝の思いを語り、育成責任者としての自覚を見せた。