米大リーグの最優秀選手(MVP)が15日(日本時間16日)に発表され、ナ・リーグは打率3割2分6厘で初の首位打者に輝き、ブルワーズを地区優勝に導いた日系3世のクリスチャン・イエリチ外野手(26)が、満票に1票足りない1位票29で選ばれた。

 ア・リーグはレッドソックスで世界一の原動力となったムーキー・ベッツ外野手(26)が、2位のエンゼルスのマイク・トラウト外野手(27)に145ポイントの大差を付けた。両者とも初受賞。同賞は全米野球記者協会会員の投票によって決まる。

 ベッツにとっては忘れることのできない1年となった。今季は打率3割4分6厘で初タイトルとなる首位打者に輝いただけでなく、いずれも自己最多の32本塁打、30盗塁でア・リーグでは2012年のトラウト以来となるトリプルスリーも達成。チームはワールドシリーズを制し、プライベートでは女児も誕生した。175センチと大リーガーの中では小柄ながら、昨オフにはボウリングでパーフェクトゲームを達成するなどまさに才能のかたまりで、来季も目が離せない。