【デスクと記者のナイショ話】デスク:オリックスで2度目のFA権を取得した金子千尋投手(35)は結局、権利を行使しなかったな。

 オリックス担当記者:これで残留か自由契約しかなくなりました。球団内では「他球団の感触が良くなかったんだろう。残留するしかないんじゃないか」との見方がもっぱらです。自由契約でメジャーの道もありますけど、現実的には厳しいですよ。

 デスク:となると大幅減俸をのむしかないな。

 記者:金子は2014年オフに4年20億円(推定)の大型契約を結んでいます。単年換算で年俸5億円で、減額制限(1億円以上は40%)を超える提示を受けています。

 デスク:でも仮に半額でも2億5000万円だろう。今季は4勝しかしていないのに…。

 記者:長村球団本部長は「必要な選手だから交渉している。良かったころの球威を取り戻してまた頑張ってほしい」と訴えていますけど、球団内の一部には「もっと買い叩いてもいいんじゃないか。1億円くらいでもいい。強気に出た方がいい」との声も聞かれます。そもそも4年前の大型契約のインセンティブもかなり金子に有利な内容だったらしく、その分、今回はもっと厳しい条件でもいいんじゃないかというわけです。

 デスク:でも球団はそこまでできるのか。

 記者:功労者ですからねえ…。2時間を超える5日の話し合いでも沈黙が多かったらしく、球団も神経を使っているようです。球団内には「こっちが有利なんだから早く決着をつければいいのに…」との見方もあるくらいで。長村本部長は秋季キャンプの終わる18日以降に次回の交渉の場を設けたい考えです。

 デスク:4年前と同様に金子に振り回されている感がするのは俺だけか…。