西武・炭谷がFA権行使表明「他球団の評価も聞いてみたい」

2018年11月08日 13時12分

FA権行使を表明した炭谷

 西武・炭谷銀仁朗捕手(31)が8日、メットライフドームに隣接する球団事務所で会見を開きFA権を行使する意向を表明した。

 西武とは2014年、17年、今年と計3度の残留交渉を行ってきた炭谷が初めて権利を行使する決断をした。

「本当に悩んでますし、当然残留も考えています。いろいろ悩む中で他球団の評価も聞いてみたい。今まで14年にFA権を取ってずっと使わずにライオンズにいましたけど、今回はそういう気持ちになったので宣言しました」と今回の決断に至った経緯を説明。4日の時点で一度はFA行使の意思を固めたが、翌5日に都内で渡辺久信シニアディレクター(SD=53)から熱烈な残留要請を受け気持ちが揺らいだという。

 炭谷は「SDはじめ飯田常務ともう一回お話をさせてもらって『改めて必要だ』というお話をいただいて、もう一度、持ち帰って考え、悩んだ末に行使することにしましたが、まだ悩んでいる最中です。この先、残留、移籍を含めどうなるか全く分かりません」と現在も揺れている胸中を明かした。

 炭谷の渡辺SDに対する感謝の念は深く「SDには監督時代からレギュラーとして使っていただき、1000試合以上出場させてもらった。『行使するからといって最後の最後まで話をしよう』とも言ってもらえたんで、本当に感謝しています」と恩義は十分に感じている。

 しかし、その中でフロントが現場の采配に介入しない方針が徹底されている西武で、現場の森優先起用方針を覆すのが難しいこともまた十分に認識している。

 炭谷は「(31歳という)年齢的にもFAするのはこれで最後かなと思いますし、自分としては体もまだまだ勝負できると思っている」とした上で、こう続けた。

「ボクもケータイでメディアの報道を見ていますけど当然、『出場機会(の確約)を求める』って出ていますけど、そういう確約を契約に盛り込むことはないと思う。ライオンズにいても他球団に行っても勝負は勝負ですから。そういうことは思っていない。戦う心を失ったら選手として終わりだと思う」

 一部報道をけん制しながら、西武への愛情とレギュラー争いができる環境との間で揺れる心情を垣間見せていた。