これも対話路線の一つか。チーム再建に燃える阪神・矢野燿大新監督(49)がキャンプ休日となった5日、ナインに「監督と呼ばなくてもOK」と〝さん付け〟を奨励していることを明かした。

「オレは自分を監督!という感じにしたくない。偉いわけでもないし。監督が上で選手が下とかはないと思う。だから選手は全然“矢野さん”でいい」。いくら現代的にはなったとしても、歴史あるプロ野球界では異例だろう。普通は監督と肩書で呼ぶところを、サラリーマンが先輩に言うような「さん付け」でいいというのだ。

 これには「自分が話していることが必ずしも正解ではない。無理にそうしなくていい」など矢野流の柔軟な考え方が底辺にある。特に今季最下位に泣いた金本前政権では、スパルタ色が強く若手が疲弊している現状もあっただけになおさらだ。

 今後は「矢野さん、まだ投げさせてください!」「矢野さん、僕を使ってください!」なんてナインの会話があちこちで飛び交うことになるかも?