吉田輝星 プロ入り決断の裏に“斎藤佑樹の金言”?

2018年10月30日 16時30分

8月23日発行本紙1面

 日本ハムがドラフトで1位指名した金足農のエース・吉田輝星(17)には、斎藤佑樹投手(30)も早い段階から注目していた。881球を投じて最後は力尽きた吉田の「球数問題」が論じられた際には、吉田を上回る948球を投じた“経験者”として「この議論は絶対答えが出ないと思う。だからこそ“大人の正義感”のような観点から物を言うべきじゃない」と発言し、共感を呼んだ。

 また、吉田の進路については「やはり気になりますよね。僕から言えるとしたら、周りの大人の意見に流されずに進路を決めてほしい」と話すと、こう続けた。「僕も(早大に行かずに直接プロ入りしたほうがよかったなど)いろいろと言われたりしますが、大学に進学したことは1%も後悔していません」

 その上で「高卒でプロ入りしていても早くに潰れていた可能性だってあるわけだし、それは誰にも分からないじゃないですか。自分の人生、結局周りの人間は当然責任は取ってくれないわけですから、納得のいく進路を決めてくれるといいですね」と自らの体験を踏まえてアドバイスしていた。

 当時の吉田は大学進学が濃厚と見られていたが、その後にプロへと翻意。大学進学を勧める周囲の反対を押し切り、自分の意思で決断した経緯には、斎藤の“金言”があったからかもしれない。

 そんな斎藤には、吉田の周囲から「吉田と斎藤は甲子園での騒がれ方、ハンカチと侍ポーズ、女性人気など共通点が多い。斎藤はプロでは苦しい時間が続いているが、ある意味酸いも甘いも知った生きた教材。スターにつきまとう“陰”の部分も教えられるのは斎藤しかいません。プロではまず斎藤に弟子入りすべき」(金足農OB)と指南役が期待されている。