29日放送のTBS系「ひるおび!」にプロ野球日本ハム元コーチの白井一幸氏(57)が生出演。同球団の若手育成法について“極意”を語った。

 ドラフトで吉田輝星投手(17=金足農高)を1位指名し、米大リーグ・エンゼルスに大谷翔平投手(24)を送り出した日本ハムの手腕に再び注目が集まっている。

 大谷と4年間チームに在籍し、昨季まで1軍コーチだった白井氏によればその指導法は「怒らず 教えず やらせず」。
 
「指示 命令 恫喝」が当たり前の時代から大きく転換したことが、成功につながっているという。

 選手がミスした時に、怒らず励ますのは「ミスをした時に当事者が一番ショックを受けているわけですから、その時我々ができるのはまず励ましてあげることですよね。ミスをした選手に怒ってしまうと『またミスするんじゃないか』と思って選手は萎縮するわけです。手塩にかけた選手がミスするように指導者が仕向けてどうするんですかっていうことですよね」と説明した。

 また、指導においては選手の自主性をはぐくむことを重視。

「教えると、選手は教えられることをやるだけでいいので考えなくなるわけですよ。選手には考えてほしい。そのためには教えるのではなく、質問をしていく。何が起きたんだろう、次どうやったらうまくいくんだろう。選手が自分で考えて答えを出してくる」

 将来メジャー挑戦願望を抱く選手には夢を実現させるための具体的な道筋を描き、サポートしていくといい「そういう願望をかなえるにはこういうプランがありますよっていうことでね、選手もやらされているんではなくて、自分の夢をかなえるために自分でやっているっていう気持ちが大きいと思う」と白井氏は語った。