阪神・矢野燿大監督(49)が28日、藤浪晋太郎投手(24)に「プロだから自分の投球がどういうものかを明確にしてほしい。自分がどうなりたいかが大事」と注文をつけた。

 藤浪は今季も制球難に苦しみ二軍落ちも経験したが、再昇格後は尻上がりに復調。そんな6年目右腕を二軍監督として見守ってきた新指揮官は「基本的にやりたいことは尊重する」と自主性を重視。「エースになるまではずっとチャレンジになる。いろんな挑戦がつながって勝ったとき、ガッツポーズして“よっしゃあ!”って言う晋太郎を見たい」

 一方の藤浪も来月1日の秋季キャンプ初日に向け「これまでの練習とやることは変わらない。がんばります」と意気込む。金本政権下の過去3年間では161球を投げさせられるなどのスパルタ指導もあってか、本来の実力を発揮できなかった。監督交代で180度の方向転換となるが、完全復活への第一歩となるか。