【ドラフト会議：１位の素顔と野望　阪神１位＝近本光司外野手（２３＝大阪ガス）】近本は「自分では１位でかかると思っていなかったので、名前を聞いた時は本当にびっくりした」と最上級の評価に驚きを隠せなかった。今季、二軍監督を務めた矢野新監督は「ことし二軍でも対戦した。素晴らしいパフォーマンスが出せる選手だとは自分の目でも見ていた。うちのセンターラインには必要な選手だと思う」と即戦力の期待を口にした。

　１７０センチ、７２キロと小柄ながら、今夏の都市対抗大会で最優秀選手賞に当たる橋戸賞に輝き、首位打者となって初優勝に貢献した。目標とする選手に阪神ＯＢの赤星憲広氏を挙げ「まずは新人王と盗塁王を目指していきたい」と力強く意気込んだ。

　兵庫県淡路市出身で、社高―関学大を経て大阪ガスに入社。兵庫県外で暮らしたことがないといい、阪神ファンについて「世界一熱いファンだと思う」と印象を語った。