西武が25日のドラフト会議で浅村栄斗内野手(27)、炭谷銀仁朗捕手(31)のFA流出への備え補強を完了させた。
ドラフト巧者らしく1位で狙い通り松本航投手(21=日体大)の一本釣り、2位で地元・浦和学院の渡辺勇太朗投手(18)の指名を成功させた西武は3位で社会人の即戦力内野手・山野辺翔内野手(24=三菱自動車岡崎)、7位で大学生スラッガー・佐藤龍世内野手(21=冨士大)と内野手2人を指名。また捕手も5位で牧野翔矢捕手(17=遊学館高)、育成3位で中熊大智捕手(22=徳山大)の2人を指名した。
辻監督は「狙い通り。本当に満足しています。人数的にもポジション的にもバランスよく獲れた」と満足顔。内野手を2人指名したことには「不安なところがあるから。源田が2年やっているけど、こけたら誰もいませんから」とチームを変えた内野の要に、もしものことがあった場合の備え指名だったことを強調した。
一方で、このオフには源田と二遊間を組む打線の核で主将の浅村が国内FA権を取得、また海外FA権を保持している炭谷に同時流出の可能性があることから有事に備えた意味合いの事前補強でもあるのだろう。当然、代役とはならないが両者、またはどちらかが抜けた場合の穴埋めをこれで未然に完了させたことになる。