【マサチューセッツ州ボストン24日(日本時間25日)発】ドジャースの前田健太投手(30)は23日(同24日)のレッドソックスとのワールドシリーズ(WS)第1戦で2度肩をつくりながらも登板機会はなく、チームも4―8で敗れた。2点を追う6回裏、代わったばかりの3番手左腕ウリアスが先頭のレオンと対戦している時にブルペンの電話が鳴り、前田は大急ぎで肩をつくり始めた。レオンと9番ブラッドリーの左打者2人を連続三振に仕留めると、前田はベンチを見つめたがウリアスは続投、そのままブルペンのベンチに戻った。

 続く7回表、ドジャースの攻撃が始まると前田は再び投球練習を始めた。しかし、一死満塁から4番マチャドが中堅へ犠飛を放って1点差に詰め寄るとバエスがウオームアップを開始。前田の出番はなくなった。

 WS開幕前、前田はブルペンでのウオームアップに必要な球数や時間について「状況にもよるが、やっぱり寒いところだと時間がかかる。いきなり呼ばれると時間がかかる」と話していた。まさにその厳しい状況だったが、チーム30年ぶり、自身初の世界一のためにしっかり準備するだけだ。