阪神・矢野二軍監督を待つ「ドケチ体質」復活

2018年10月15日 09時00分

 阪神から次期監督就任を要請された矢野燿大二軍監督(49)が14日、秋季教育リーグが行われている宮崎から空路で緊急帰阪し、前日(13日)に続いて揚塩健治球団社長(57)と再度交渉を行った。

 目下、返答保留中の指揮官はこの日、家族と話し合いを持った後に甲子園にある球団事務所に直行。「最終決定は明日(15日)まで待っていただくと…。やっぱり考える時間が欲しい。でも、球団やチームのことを考えたら時間もない。社長からお願いしたい、の気持ちはすごく伝わってるんだけど、考えることが多い」と悩める胸中を激白。ただ、今季ファームで日本一を決めた二軍監督でのこだわりには「ヘッドコーチをやることに(一度は)なっていたから。今はその気持ちはない」。志半ばで事実上の解任となった金本前監督の意志を引き継ぐことには「そこの思いもすごくある」と就任に前向きな言葉も多く、受託する可能性も高まったといえる。

 しかし、チーム内からは「やめとけコール」が充満。理由は電鉄本社が復活させようとしている「ドケチ体質」がそれだ。今回、本社は強引な介入での金本前監督の事実上の解任劇で球団内外で怒りを買ったが、ある球団幹部は「それだけではない。今度の新オーナーとなる藤原(電鉄本社)会長ら本社トップはとにかくお金を球団にかけたくない方針でいる。野球に深く関心がないから補強はそんなにはいいだろ、というタイプ。今のこのチーム力で目立った補強ができないとなれば大変…。金本監督が『そろそろ補強で勝たれた方がいい』とジョークで返したのもそういう背景になると分かっていたから言ってる」と見ているのだ。

 かつて阪神は星野仙一氏が監督を引き受けるまでは当時の久万オーナーによる渋チン体質に悩まされ「暗黒時代」が繰り返されてきた。今回、就任要請を受けたとしても矢野監督には同級生の鉄人がツメ腹を切らされ、自分は昇格するという負い目が出てくる。揚塩社長は「何とかいいお答えをお待ちするしかない」と返事を心待ちにしているが、貧乏クジ確実の上に本社がドケチともなれば、まさに最悪の職場となりそうだ。