パ・リーグ3位で下克上に挑む日本ハムでは、今季の開幕投手を務めたブライアン・ロドリゲス(27)にチーム内から熱視線が送られている。春先こそ振るわなかったが、後半戦では5試合に先発して3勝負けなし。9月8日の楽天戦では中継ぎとして2回を投げて無失点に抑えるなど、起用法を問わない活躍ぶりを見せている。

 栗山監督も「今季の中で大きく成長している」と評価は高い。高橋憲投手コーチも「環境への慣れもあり、今は楽しんで投げられてると思う。捕手とも積極的にコミュニケーションをとるようになったね」と太鼓判を押す。

 そんなロドリゲスはCSでは救援要員となる見込みで、かつての助っ人右腕、ルイス・メンドーサのような活躍を期待されている。同投手は2014年から昨季途中まで在籍し、主に先発として活躍。16年のポストシーズンでは救援要員として待機し、日本シリーズ第2戦では逆転勝利を演出する粘りの投球を披露した。栗山監督も「ロドリゲスのようなボールが動く人は意外と短いイニングの方が行けるかな、と思わせたりする。メンディ(メンドーサ)みたいにね」と、ほくそ笑む。

 短期決戦は総力戦となる。CS突破のキーマンとして期待されるロドリゲスは「ポストシーズンを目標にここまでやってきた。与えられた場所で全力で役割をこなすだけだ」と闘志満々だ。