巨人は11日、鹿取義隆GM兼編成本部長(61)がこの日付で退任すると発表した。

 今季のチームはセ・リーグ3位に滑り込み、2年ぶりのクライマックスシリーズ進出を決めたが、4年連続でV逸。高橋由伸監督(43)はすでに今季限りでの引責辞任を表明し、球団は後任として原辰徳前監督(60)へ正式に就任要請している。原氏も前向きな姿勢をみせており、第3次政権の誕生は決定的となっている。

 その中で山口寿一オーナー(61)は由伸監督の辞任が発表された際に、鹿取GMの責任にも言及した上で「フロントとチームが一体となって立て直す」と明言。新たな体制づくりに着手し、鹿取GMは事実上の解任となり、12日以降はGM職を置かず、大塚淳弘事業本部次長兼試合運営管理室長(59)が球団副代表編成担当兼試合運営管理室長として編成業務を統括する。

 鹿取GMは球団を通じて「リーグ優勝を果たせなかった責任を取り、退任することを決めました。昨年6月にGMになって以来、現場とは常に同じ思いで臨み、高橋監督を全力でバックアップしてきましたが、結果的に十分な支援ができませんでした」などとコメントした。

 さらに、岡崎郁スカウト部長(57)はこの日付で異動(異動先は未定)が決まり、12日付で長谷川国利査定室長(56)が兼務する。