今夏の甲子園で準優勝投手となり一躍、脚光を浴びた金足農・吉田輝星(3年)が10日午前、秋田県高野連にプロ志望届を提出し、同日午後に秋田市内の同校体育館で記者会見を行った。

 25日のドラフト会議で複数球団から1位指名される可能性のある152キロ右腕は「U18で日の丸を背負ったが、あまりいい投球ができなかった。(プロ入り後は)日の丸を背負っていい投球ができる投手になりたい」と意気込みを語った。12球団OKの姿勢で「プロの世界に入れるのなら、どのチームに行っても頑張ろうと思う」と決意をにじませた。

 吉田は当初、八戸学院大に進学する予定だったが、今夏の甲子園での活躍で状況が変わり、9月のU18アジア選手権を経てプロ入りに気持ちが大きく傾いた。国体終了後に両親や中泉監督ら学校関係者とも相談した上でプロ志望届の提出を決断し、すでに八戸学院大には断りの連絡を入れている。

 今夏の吉田は秋田県大会から甲子園準決勝まで10試合連続完投勝ち。秋田県勢103年ぶりとなる甲子園決勝では大阪桐蔭に敗れたものの、初戦から4試合連続で2桁奪三振をマークしたほか、甲子園で歴代2位の881球、秋田大会と合わせて1517球を投げたことも話題を呼んだ。