史上2チーム目のリーグワースト防御率でV 西武・辻監督「今は野球が違ってきている」

2018年10月01日 00時02分

歓声に応える辻監督(左)

 西武が2001年の近鉄以来、史上2チーム目となるチーム防御率リーグ最下位でのペナント制覇を果たした。

 今季138試合目、開幕から一度も首位を譲ることなくゴールテープを切った西武の持ち味は、チーム打率2割7分3厘、191本塁打、771得点という12球団トップの破壊的ともいえる攻撃力だ。これに同じくトップの128盗塁の機動力が絡んで、いずれもリーグワーストのチーム防御率4・27、636失点、83失策の守備面をカバーしてきた。

 これは01年、近鉄がチーム防御率4・98と最下位ながら自慢の「いてまえ打線」がチーム打率2割8分、211本塁打、770得点と打ちまくってパ・リーグを制して以来、プロ野球史上2度目の珍事となった。

 8度の胴上げの後「選手が本当に助けてくれた。うれしかったです」と優勝インタビューに答えた辻発彦監督(59)は「このチームに入って本当に能力のある選手ばかりだったので、この個性をどう伸ばせばいいのか、失敗しても前を向く姿勢が必要。そう学びました」。結果的に打高投低にならざるを得ない現状の戦力では、「守備のミスはバットで返す」という方向に野球が向かっていったのは必然だった。

「1点をどう取り、守り抜くのか」という野球を突き詰めていた常勝時代の西武で、その堅守の象徴だった指揮官は「昔は昔ですから。今は全く野球が違ってきていると思う」と断言。選手を叱らない指揮官は、どこまでも現状を肯定して譲らない。

※西武の数字はいずれも30日現在