【アナハイム25日(日本時間26日)発】エンゼルスは大谷翔平選手(24)が10月第1週に、医師から勧告されていた右ヒジの靱帯を再建するトミー・ジョン手術を受けると発表した。執刀はニール・エラトロッシュ医師でエンゼルスの投手らのトミー・ジョン手術を行っている。投手復帰まで1年以上を要し、投打の「二刀流」復活は2020年シーズンとなる。

 この日の本拠地でのレンジャーズ戦前に会見したソーシア監督は「手術を受ける方向で動いていたのは知っていた。翔平が手術を受けるのは正しい判断と思う」と決断を支持した。

 手術後について指揮官は「ロサンゼルスに残る予定をしていると聞いているけど、リハビリを日本でやるかどうかは聞いていない(来年の開幕は間に合うか)様々な指標、要因があるので、執刀医の診断、リハビリの状況など、今の段階では分からない。考慮する」と語った。

 大谷は6月6日(同7日)のロイヤルズ戦後に右ヒジ内側側副靱帯を損傷していたことが判明。PRP注射による治療を受け、故障者リストに入った。7月3日(同4日)のマリナーズ戦で打者として復帰。投手としては9月2日(同3日)のアストロズ戦で88日ぶりに先発登板した。球速が急激に低下した3回途中、49球で降板した。

 腰の張り、打球を受けた右手薬指の影響と思われており、右ヒジ靱帯に異常はないものとみられた。しかし、5日(同6日)になって精密検査を受けたところ、右ヒジ靱帯の前回とは違う新たな箇所に損傷が見つかり、医師からは手術を勧められた。当日のレンジャーズ戦に「3番・DH」でフル出場し、2本塁打を含む4打数4安打3打点をマークし、全米を驚かせた。