大谷二刀流はやる方もやらせる方も大変

2013年02月28日 16時00分

 日本ハム・大谷翔平投手(18=花巻東)の「前例のない二刀流調整パターン」作りが静かに動きだした。24日、広島とのオープン戦に代打として出場した大谷は、一度もバットを振ることなく四球を選び「ボールも続いていたので、しっかり四球を選べてよかった」。一方で、この試合の裏では首脳陣による手探りの調整シミュレーションが行われていた。

 

 試合開始3時間前、大谷はブルペンで62球を投げ込んだ。それから時間を置かずに打撃練習を行い、フリー打撃で47スイング、5本の柵越えを披露した。投手が投球終了直後に行うアイシングはこの打撃練習後、ブルペン終了から約50分後だ。これは担当コーチとトレーナー間の事前打ち合わせで「肩の炎症を抑えるアイシングは、投球後1時間以内であれば問題ない」と確認してのものだった。一度肩と体を冷やした大谷は試合直前のキャッチボール、シートノックに加わらず、代打出場に備えた。黒木投手コーチはこの日の調整パターンが「登板間のブルペン調整日に、野手として指名打者出場がある日のケース」とし、こう語った。


「先発で投げない6日間は野手に専念すればいいと漠然と思っているかもしれませんが、その間に投手は調整をしないといけない。ブルペン入りやアイシングのタイミングは彼にとって何がベストか、それをホームとビジターではどう変えていくかを今は探っている。また中継ぎで出場する場合の調整パターンとか想定できるあらゆるケースを考え用意しなくてはいけない」と解説したうえで「二刀流は本当にやるんです。ただ、僕ら(コーチ)の頭がパンク寸前なのに、大谷だけでなくチーム全体のことを考えなければいけない監督はもっと大変」。


 やる方もやらせる方も楽じゃない。