18日に亡くなった格闘家の山本“KID”徳郁さんの義弟にあたる米大リーグ、カブスのダルビッシュ有投手(32)が19日未明、自身の公式ブログを更新し、あふれる思いをつづった。

「愛してるよ」と題した長文で、まずは故人との出会いから振り返った。もともと知り合いだったが、聖子と交際中の2014年10月ごろ、こう言われたという。

「お久しぶりです。聖子と仲良くしてもらってる事聞きました。あの子真面目なんで。手出すの辞めてもらっていいかな?ごめんね。俺の家族なんで」(原文ママ)

 最強格闘家の“脅し”にもひるまず、ダルビッシュは「自分も引き下がってはあかんと、『お疲れ様です!聖子さんとは仲良くさせて貰っています。自分としては今、凄く大事な人という位置づけであり、真面目に考えてます』」と返したところ、「一気に打ち解けて、すぐに仲良くなりました」。

 また、KIDさんの印象について「昔から『凄い人、怖い人』ってイメージでした笑。でも会ってみたら、こんなに自分が凄いことわかってない人いるのか? こんなに物腰柔らかく温厚な人いるのか?と驚きました」としたうえで「4年ほどしか経ってませんが、家族として繋がられたことを本当に誇りに思います。たくさん勉強させていただきました」と故人をしのんだ。

 闘病生活については「癌が発見されてから自分にできる支援は精一杯してきたつもりです。ですが最後によくわかったのは、奥様のゆいちゃんはじめ、お父さん、れいこさん、美憂さん、聖子、メルカさん、メルカサンの家族が近くでずっと支えてくださっていたこと、それがKIDさんを今まで支えていたんだなということ。みんなに囲まれて、みんなに愛されて天国に先立ったKIDさんは本当に幸せだったんじゃないかなと思います」。

 6月末には、KIDさんから忘れられないメッセージが来たという。「普段あんま恥ずかしくて話せないけど。マジで大好きだよ。心から愛してるよ」。あまりにストレートな表現にダルビッシュは「優しく、愛が深いけど、すごくシャイなKIDさんが心から言ってくれたことが本当に嬉しくて、でも凄く恥ずかしくて5分ぐらい動揺してしまいました笑」とユーモアたっぷりに振り返った。そして最後に「愛してます」の言葉で早すぎる別れを惜しんだ。