巨人どうなる「5人目の先発」

2012年05月18日 12時00分

 勝率5割で交流戦に臨む巨人に、不安が忍び寄っている。交流戦開幕カードのオリックス戦(16日、東京ドーム)の先発に〝急転〟2年目右腕・宮国椋丞(20)が抜てきされた(右肩の違和感で1回14球降板)。首脳陣から「交流戦の主役」と指名されていた杉内俊哉(31)からの変更の裏には何があったのか。そこには今後を不安視せざるを得ない裏事情があった。

 当初は杉内とみられていた交流戦開幕投手だったが、中5日の先発で毎試合100球以上投げてきた疲労面を考慮。ヤクルト戦で秋田へ移動した11日に、首脳陣から宮国に伝えられたという。

 原監督は「あの連敗中(5連敗)の甲子園であの投球(7回1失点)ができたのは非常に評価が高かった。少なくとも心の部分で臆するような投球はしないという評価をしています」。川口投手総合コーチも「一番安定している」と好評価を下したが、その裏には楽観してはいられない事情がある。

 杉内の負担を軽減させるべく、交流戦では先発4人を中5日で回していく予定を「先々を考えたら、我々としてはそういう決断はできなかった」(川口コーチ)の判断から、先発5人で交流戦をしのぐプランに変更。だが、その「5人目の男」が問題だ。候補に挙がっていたのは、昨年の開幕投手で二軍調整中の東野だったという。

 東野はジャイアンツ球場で一軍の全体練習のあった15日、同じ場所で行われたロッテとの二軍戦に先発した。

 原監督も見守る中での〝御前試合〟となったが3回3失点で降板。これに指揮官は「いいところを探そうと思ったけど、ない。見つからないよ!」と吐き捨て一軍の練習に戻った。チーム関係者によると「東野の出来次第で、5人目として起用するかもという話があった」だけに、ショックを隠しきれなかったようだ。

 東野に期待したのも、ホールトンの不調があるからだ。12日に登録を抹消したのは、交流戦を前に登板機会がなくなった事情もあったが「リリースポイントがバラバラなうえに、投げた後、体が一塁方向に流れていくなど一向に良くならない。コーチ陣としては〝ミニキャンプ〟という感覚でいる」(別の関係者)。しかし東野に使えるメドが立たない以上、不安の残るホールトンを使い続けざるを得ない。