DeNAのスペンサー・パットン投手(30)が14日の巨人戦(横浜)で今季から導入されたリクエスト制度による判定に異議を唱えたとして退場を宣告された。

 4—2の8回一死二塁で岡本和真内野手(22)を迎え、1ストライクからパットンの2球目が岡本の右手を直撃。これが死球と判定されたが、パットンはスイングだと抗議。

 スイングしたかどうかはリクエスト対象外となるため、ラミレス監督(43)は死球かどうかの判定をリクエストによるリプレー検証を求めた。しかし、判定は覆らず死球で一死一、二塁で再開が決定。

 するとパットンは左手を回してスイングをアピールした上で審判に詰め寄るなどして激高。これが禁止されている「リプレー検証により出た判定に異議を唱えること」に当たるとされ退場となった。

 ラミレス監督は「フラストレーションがたまっていたのかなと思う。投げて打たれたこともあって、ああいったことが出てしまったのかなと。ルール上、これは仕方のないことなので」と淡々と話した。

 試合後、パットンは「非常に受け入れることが難しい判定だった。リプレー(映像)が球場で流れて、皆さんもおかしいと思われたと思います」とした。そして後続の投手に「申し訳なく思う」と謝罪の言葉を口にし「自分が伝えなければいけないことは伝えられたので、後悔はない」と落ち着いて語った。