【アナハイム13日(日本時間14日)発】エンゼルスの大谷翔平投手(24)は本拠地でのマリナーズ戦に「4番・DH」でスタメンに名を連ねた。大谷は12日(同13日)のレンジャーズ戦で3回に右越え二塁打、7回に右前打を放ち、マルチ安打は今季20度目となった。二塁打19本、三塁打2本、本塁打19本と合わせて40長打を記録。日本人選手のメジャー1年目では7人目だ。

 この日のマリナーズ戦の試合前、会見したソーシア監督は大谷について意味深発言を連発した。

「翔平には、とてもとてもスペシャルな選手になるチャンスがある。彼がフルシーズンの23先発できなかったからって、それが変わることはない。彼の試みの1年目を見られたのはとてもエキサイティングだったけど、今年は彼の完成形ではないと思っている。彼の才能を味見するところまではいけた」

 完全な大谷はいつ見ることができるのか。「2020年になったら、20~24試合投げながら350打席という支配的な姿を見られると思う。今年はその一部を見られた。今の彼は見てわかるように打撃に集中していてその才能を発揮している。本当の意味での翔平の才能はピッチングもできたときだと思う」

 今季は登板日の前後は休養のため欠場した。来季も継続するのか。

「来年は(シーズン通じて)投げないだろうから、20年。そのことについては、今後また相談しながらやっていくだろう。今年十分なデータが取れたかは分からない。投げた翌日は検査をしていた。もしもっと打席に立ってもいいということだったらもっと打席に立っていた。彼は打ちたかったんだ」

 ソーシア監督の言葉は今季終了後に右ヒジの靱帯を再建するトミー・ジョン手術を受けることを前提にしているように聞こえる。指揮官は大谷とエプラーGMが再び話し合ったかどうかは「聞いていない」とし、「手術するかどうかは翔平が医師と相談して決めること」とかわした。

 依然として手術を受けるかどうか結論は出ていない。余計なことは考えず打者・大谷を楽しもう。