マリナーズを今季限りで退団することが決まり、日本球界復帰を視野に入れている岩隈久志投手(37)の8年ぶり古巣復帰が決定的となった。
12日に東京都内で行われたオーナー会議に出席した楽天・井上智治オーナー代行が「立花(球団)社長も『きちんと検討します』という話をしていると思うが、岩隈が来てくれたらすごく仙台が盛り上がる。スタートの時から楽天に来てもらった功労者で最初の試合も岩隈で勝った」と語った。
岩隈は楽天球団創設1年目の2005年3月26日に敵地ロッテ戦で開幕投手を務めて球団初勝利をもたらし、その後も楽天での7年間で通算65勝をマーク。その貢献度は古巣の幹部たちから今も高く評価され続けている。その上で同オーナー代行は「すごくお世話になったし(メジャーに)行くときも気持ち良く出られた。いちオーナー代行としても本当に戻ってきてほしい」と強く訴えた。楽天の球団関係者によれば「クマ(岩隈)さんも復帰に異存はないと思う」と補足し、こう続けた。
「ウチは間違いなく獲得へ動く。条件も将来的なコーチ、監督就任の手形を付帯条項として加え、最終的には本人が辞めたいと思うところまで現役を続けられる終身雇用契約を用意する形になるだろう。最終的な詰めの作業は石井(一久)GMが担うことになるが、メジャーリーグ経験者同士で交友もあるだけに話は支障なくスムーズに進むはず」
楽天側は異例の厚遇で岩隈の“凱旋準備”を整えている。