パナソニックの吉川峻平を日本野球連盟が永久追放 メジャー他球団からは“確信犯”の声

2018年09月06日 16時30分

 社会人野球を統括する日本野球連盟(JABA)は5日、米大リーグ球団との契約締結などの行為で連盟規定に抵触したパナソニックの吉川峻平投手(23=顔写真)を4日付で登録資格剥奪の上、再登録を認めない処分を科したと発表した。事実上の「永久追放」処分となる。
 
 プロ球団との契約締結は締結日以前に登録抹消届を提出する必要があるが、吉川は提出前にダイヤモンドバックスとマイナー契約を正式に結んだ。1月から球団スカウトと複数回接触し、入団交渉を行っていたことも処分理由。とはいえ、これでダイヤモンドバックスとの契約がどうこうなるものでもなく、メジャー他球団からは「確信犯だ!」と怒りの声が出ている。
 
 明らかなルール破りとあって、あるメジャー球団関係者は「こんな確信犯もないでしょう。身分照会をした時点で彼がパナソニックでプレーしているのは分かること。その上で現役のアマチュアプレーヤーと契約を交わしてしまっては、身分照会の意味がなくなってしまう。今回の契約がルールに抵触することを林さんもシプリーも知らないはずはない」。日本側の担当スカウト、林誠環太平洋ディレクターと米国側の責任者、クレイグ・シプリーGM特別補佐を名指しし、その責任を糾弾した。
 
 シプリーGM特別補佐は2008年、田沢純一投手(現エンゼルス)が日本球界入りを拒否し、レッドソックス入りしたいわゆる「田沢問題」の当時、レ軍側の仕掛け人(国際担当取締役)だった。そんなこともあり、別のメジャースカウトはこう指摘した。「田沢の時と同じ人間が裏で動いているわけだから意図的でしょう。相手国のルールを無視してこんな新手なことをしてはダメ。周囲で犠牲になる人間が複数出てきてしまうし、何より選手本人がかわいそうだ」
 
 今回の一件で、アマ野球の現場でMLBスカウトの締め付けとなる新たな規制強化も予想されるだけに…。Dバックスのルール破りが同業者の反感を買うのも当然か。