不祥事続出のツケ…厳しすぎる外出ルールに巨人ナイン爆発寸前

2018年09月05日 16時30分

練習前に集まる巨人ナイン

 G戦士のウップンが爆発寸前だ。巨人は4日のDeNA戦(金沢)が台風21号の接近に伴い、試合前に中止となった。チームには休息となったが、実はナインはグラウンド外で息苦しい日々を送っている。不祥事の再発防止に力を入れる球団が、選手のプライベートを修学旅行生並みに徹底監視する新ルールを発令したのだ。これに現場は猛反発。オフの補強面への悪影響を懸念する声まで上がっている。

 大型台風の上陸が北陸遠征中の巨人にも直撃した。球団は交通機関の乱れや観客の安全面などを考慮し、午前中には中止を決定。チームは試合が予定されていた石川県立野球場で午後から全体練習を行うと、5日のDeNA戦が行われる富山に向け、早々に移動した。

 遠征中の夜は、選手たちにとって貴重な息抜きの時。ただそんなわずかなプライベートにも、球団の厳しい目は光っている。というのも、遠征先での外出時には行き先や同席するメンバーを紙に記し、球団スタッフへ提出することが選手、首脳陣、スタッフ全員に新たに義務付けられたのだ。ただでさえ、厳格な門限設定にうんざりしていた選手たちも、これには「やりすぎだ!」と一斉ブーイング。選手会を巻き込んだ衝突に発展する空気となっている。

 主力の一人によれば、新ルールが発令されたのは先月だったという。「そりゃあ、いろいろなこと(不祥事)があったので、球団が行動を把握したいという気持ちも分からなくはないですけど…」と一定の理解は示しつつ「正直、勘弁してほしいですよ。僕らは子供じゃないんですから…」と吐き捨てた。プロ野球選手は個人事業主にもかかわらず、管理の徹底ぶりは、ある意味で修学旅行生以上かもしれない。「たとえば、1軒目で盛り上がって2軒目に行くことだってあるでしょう? その場合は宿舎に帰ってから2軒目の住所、電話番号も報告しないといけないんです。門限もコロコロ変わるし、気持ちをリフレッシュするどころか四六時中、監視されているみたいで全然気が休まりませんよ」(前出の主力)。

 また「面倒くさいから、外には出なくなりました。まあ、それが球団の狙いかもしれませんけどね」と皮肉めいたつぶやきを放つ選手もいた。

 現場レベルの愚痴で収まるならまだいいが、このルールが及ぼすチーム外への影響を指摘する声まで飛び出しているから穏やかではない。

「他の球団にこんなことをやっていると知れ渡ったら、FAで巨人に行きたいと思う選手なんかいなくなるでしょう。ドラフト候補の子たちからも指名拒否されるかもしれませんよ」(別の主力)

 球団では一部選手による不祥事が相次いだことを受け、7月中旬にオーナーが電撃交代。コンプライアンス重視を唱える山口オーナーは「再発防止のためには厳しさが必要」とし「これまで不徹底であった教育をより徹底するというような考えで取り組んでいきたい」とも話していたが…。

 巨人に限らず、プロ野球選手はチーム内の環境についての話題には特に敏感だ。この手の情報はあっという間に球界全体に広まる。

 入団希望者に二の足を踏まれるような事態となっては、球団も本意ではないだろう。

 ナインによれば「選手会として正式に抗議してもらうことになるかも」という。

 今遠征中もストレスたまりっぱなしのGナイン。チームがイマイチ波に乗り切れない裏にはこんな事情もある。