伊勢孝夫氏「阪神は9月こう戦うべし」

2018年09月01日 16時30分

ノーゲームとなったグラウンドを見つめる金本監督

【伊勢孝夫 新IDアナライザー】阪神はこのままだと大変なことになりそうやな。CSどころか、最下位のほうが可能性高いんと違うか。今はベンチの雰囲気が暗いし、選手もコーチも、みんな金本監督の顔色をうかがってビクビクしながら試合をやっているように見える。

 雨でノーゲームとなった31日のDeNA戦(3回表1―4で降雨ノーゲーム)だって、あのままやってたら負けてたよ。まあ「まだ天も阪神を見放していなかった」と、いい方向に考えることができればいいんやが、今の阪神にそうやって明るく振る舞えるヤツがいるかな? 誰もいないんだったら、金本監督自身がその役をやるしかないんとちゃうか。選手時代の金本監督は本来、そういうユーモアがある男だったはずだ。

 では具体的にこの戦力で今後、どう戦っていくべきなのか。阪神は投手はそこそこいいものの、チーム打率はリーグ最下位で本塁打も打てないから得点も少ない。限られたチャンスを確実に得点につなげる野球をしようと考えるのは当然で、それには序盤から犠打のサインをもっと出す必要もあるやろう。

 それには1番・糸原、2番・北條の打順を逆にしたほうがいい。北條はバントがヘタだし、2番は引っ張って二ゴロを打てる左打者のほうがいい。金本監督は2番・糸原だと福留、糸井、ナバーロと左打者が続いてしまうことから、これを避けているようだが、福留はともかく糸井は左を苦にしない。8月24日の巨人戦では左腕メルセデスに大して右打者を7人並べて完封負けで恥をかいたが、右左にこだわり過ぎるより打線のつながりを重視することも大切や。

 それからセーフティースクイズのサインをよく出しているようやけど、セーフティースクイズはあまりやり過ぎると、選手の信頼をなくしてしまう。スクイズを外された時に走者が死ぬリスクがない半面、選手はライン際のいいところに転がさないといけない作戦のため「何や、ベンチは逃げ道つくっとるんか」と思う選手は必ずいる。リスクを背負って、何が何でも1点を取りに行く。そういうベンチの意思を選手に伝えるには、通常のスクイズのサインを送るほうがいい。

 点を取れないなら取れないなりに、もっと必死にならないといけない。そうでなきゃ、頑張っている投手陣がかわいそうや。(本紙評論家)