「第12回BFA U18アジア野球選手権大会」(9月3日開幕=宮崎)に出場する高校日本代表は30日、KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎で現地での初練習を行った。注目の吉田輝星投手(3年=金足農)も同じメニューをこなし、状態は万全。待望の“侍初登板”を前に、ナインとの結束も日に日に強まっている。

 開幕を前に、ナインの士気も上々だ。合宿や移動の疲れを考慮し、この日の練習は当初30分程度の予定だったが、ナインからの要望で2時間に延長。音楽を流してのアップに始まり、ランニング、キャッチボール、軽めのノックなどをこなし、その後は各自思い思いのメニューで汗を流した。最後は吉田ら投手陣も交じってのロングティー。永田監督が「本当に野球が好きやな。もう終わり! キリがない」とぼやくまで練習は続いた。

 これまでは別メニューでの調整が続いていた吉田だが、ナインとの仲もバッチリだ。合宿中相部屋だった渡辺(3年=浦和学院)は「関西弁を覚えて帰るとしきりに言ってて、無理に変な関西弁でしゃべってます。秋田弁もたまに交じるけど気にしてないみたい」。特に仲がいいという柿木(3年=大阪桐蔭)は「いきなり部屋に入って抱きついてくる。合宿最終日は一緒に寝ました。幼いというか、甘えん坊というか」とあきれ顔だ。練習後に首脳陣の計らいで行われた記念撮影では、藤原と入念に“侍ポーズ”の打ち合わせをするなど、すっかりチームメートと打ち解けている。

「体は問題ないです。今の状態は予想以上。それを試合で発揮したい」と気合十分の吉田。早期に完全復活を遂げ、プレーでもチームを引っ張りたいところだ。