第100回全国高校野球選手権大会の決勝から一夜明けた22日、準優勝の金足農ナインが故郷秋田へ凱旋。決勝を含めた6試合で計881球を投げ、劇的な勝ち上がりで“金農旋風”を巻き起こしたエース・吉田輝星投手(3年)も笑顔を見せた。

 2週間を過ごした宿舎を出発する前に取材に応じた吉田は「甲子園は最高の場所でした。出られるだけでも幸せな場所で、たくさんの声援が聞こえた。チーム全員で団結して勝つことができた。準優勝という結果に、胸を張って帰りたい」と話した。

 連投について「朝起きたら下半身が痛かった。筋肉痛ですかね」と話したが、その顔に疲労の色は見えない。休む間もなく招集がかかるU―18日本代表に向けては「日の丸を背負えることが誇らしい。心強い仲間が多いので、バックを信じて投げたい。(大阪桐蔭の中堅手)藤原と侍ポーズ? 向こうがよければやりたいですね(笑い)」とすでに代名詞となったルーティンの共演に意欲をのぞかせた。

 バスが宿舎を出る際には、100人を超えるファンが見送りに押し寄せ「おめでとう!」「吉田く~ん!」と黄色い歓声が飛び交った。