巨人は21日のDeNA戦(横浜)に4―1で快勝し、3連勝で借金完済へ王手をかけた。勝負強さが光ったのは「5番・一塁」で先発出場した阿部慎之助内野手(39)だ。

 両軍無得点の2回には先制の8号ソロを放り込み、3―0の6回にはダメ押しの中前適時打。新主砲の岡本とともにマルチ安打、2打点の活躍で打線を引っ張り、由伸監督も「阿部の一本でチームに雰囲気が出てきた。阿部の4点目というのは終盤になればなるほど効いた」とうなずいた。

 阿部が元同僚・平良から放った通算396号は、228人目から奪った本塁打となり、タフィ・ローズ(近鉄など)が持つプロ野球記録に並んだ。400号まで4本、18年連続の2桁本塁打まで2本と迫ったが、阿部は「まずは9号」と次の一発を見据えた。