第100回全国高校野球選手権大会(甲子園)は21日、大阪桐蔭(北大阪)の史上初となる2度目の春夏連覇で幕を閉じた。記録的猛暑による熱中症が心配された本大会は、全16日間で観客、選手含めて647人が球場の救護室に運ばれ、うち343人が熱中症の疑いと診断された。

 もっとも多かったのは11日と12日で、いずれも71人。選手も試合中に足がつるなどの症状が目立ち、33人が救護室で手当てを受けた。

 高野連ではベンチのエアコンの強度を上げ、スタンドにミストを設置するなど対応策を取ったが、竹中事務局長は「可能な限りの対策はやってきたつもりです。ただ熱中症が出ているのが現実。100万人の人に来ていただいてますので、まだ十分ではない。来年以降もこれを続け、プラスできることはないかを考えないといけない」と話した。

 また、日程や試合時間の変更など抜本的な改革については「それは運営委員会で出てくる意見と思う。今度は11月にあるので、そこで今年の総括と来年以降の熱中症対策のことを含め、考えていかないといけない」と検討課題にしていく。