第100回全国高校野球選手権大会は20日、準決勝が行われ、金足農(秋田)が日大三(西東京)に2―1で勝利。秋田県勢として1915年の第1回大会以来、103年ぶりの決勝進出を果たしたが、エースの吉田輝星投手(3年)は試合前、大会本部から“侍ポーズ”禁止の注意を受けていた。

 初回の守備につく際、中堅手の大友と刀を抜くようなしぐさをし合い、最終回の守備に就く前には刀を納めるしぐさは必勝ルーティンだが、この日は極端に控えめだった。

 試合前に監督を通じ大会本部からポーズを自粛するよう通達を受けたといい「それ禁止だよ、と注意されちゃったので、今日は適当にポイッと。大友がどうしてもやりたいというので。自分はなければなくてもいいんですが」と苦笑い。決勝戦に向けては「100回大会で東北勢初の優勝旗を取りに行きたい」と力強く宣言した。