【高校野球】日大三に惜敗の龍谷大平安 鬼の原田監督のキャラ変“今夏限定”だった

2018年08月18日 16時30分

泣きじゃくるエースの小寺をねぎらう原田監督(中)

 第100回全国高校野球選手権大会は17日、甲子園で3回戦4試合が行われ、第4試合では日大三(西東京)が龍谷大平安(京都)を4―3で下した。

 龍谷大平安は、2度同点に追いつく粘りで伝統校の意地を見せたが、8回、エースの小寺(3年)が二死満塁から痛恨の押し出し死球を与えて万事休す。原田英彦監督(58)は「小寺はエースの意地を張った。死球はしょうがない。真っすぐ低めを攻めた結果です。100勝の重圧に耐えて耐えて、本当にこのチームはよくやってくれた」と目を潤ませながら試合を振り返り、春夏通算101勝で聖地を去った。

 厳しい指導で知られる“鬼”の指揮官は「100回大会で100勝」の目標を達成するため、大胆なキャラ変更をして今大会に臨んだ。夏の大会前には「俺はこの夏、壊れるからな」と宣言し、練習でもベンチでも笑顔を見せて選手を鼓舞。試合に勝つと「お前ら最高だぜー!」と叫ぶのが恒例となり、ナインにはそれぞれ「ウシ」「ゲロゲロ」「アッポ」などとあだ名をつけ、これまでにない近い距離で励まし続けた。

 だが、このキャラ変も今夏限定。新チームではこれまでの鬼監督に逆戻りする。下級生の中には「監督が明るく冗談を言ってても、今だけなのかと素直に笑えませんでした。新チームは正直、しんどいなと思います」との本音もあるが、それでも「覚悟は決めてます。次の200勝のためには必要なこと。それが平安の伝統ですから」ときっぱり。去り行く3年生も「野球は優しくてできるものじゃない。僕らも厳しさの中で精神力が鍛えられた。後輩たちには折れずにやってほしい」と惜別のエールを送る。

 新チームの指導方針について、原田監督は「今の2年生がまたどんな感じになるのか考えてみてからですね」と話した。もちろん、新たな時代を切り開く選手たちの覚悟はもう決まっている。