“ルールを知らない高校球児”がママチャリで千葉から500キロ走破で甲子園へ!

2018年08月16日 16時30分

あこがれの甲子園のスタンドで応援する湯原

「ルールを知らない野球部員」の動画で有名な浦安南が“甲子園初出場”を果たした。第100回全国高校野球選手権大会の西千葉大会2回戦で敗退した浦安南の元主将・湯原諒(3年)が、甲子園への思いをあきらめきれずに、千葉から甲子園までの道のり約500キロをママチャリで走破。SNSを中心に話題を呼んでいる。出発から5日目となった14日、無事甲子園にたどり着くと、この日、東千葉代表の木更津総合を応援。試合後はスタンドの応援団と肩を組み“全力校歌”を熱唱した。

 一見無謀とも思えるチャレンジについて、湯原は「人生は一瞬の連続だから、思い立ったらまず行動することが大事。『案ずるより産むがやすし』。道中で会った人が言ってました」。県大会敗退後、アルバイトで3万円をため、道中はテント泊。この5日間で体重は6キロも減った。タイヤのパンクや酷暑、ゲリラ豪雨に降られたりとアクシデントもあったが、そのたびに知り合った人たちに助けてもらったという。

「100人以上と知り合って、ツイッターのフォロワーは1万人を超えた。ラーメン屋で泊めてもらったり、パンク修理をオマケしてもらったり。日本人ってあったかいなって」

 そんな湯原も、中学時代は不登校だった。「ヤンチャというか、仲のいい友人と遊んでばかりで、学校には行ってなかった。そいつも高校ではラグビー部に入って、キャプテンをやってる。一歩踏み出せば人生が変わるんだなと」。慢性的な部員不足に悩む浦安南が、22年ぶりに夏1勝を挙げたニュースを見て、入学を決めた。小学校以来の野球は、本気で取り組むと楽しかった。今夏は主将として、初戦で日大習志野を破った。

「浦安南に入ったこと、野球を始めたことが、今回の旅の一歩目なんです。帰りはヒッチハイクですね。新幹線じゃつまらない」

 自称“日本一夏休みをエンジョイする高校生”は、そう言って日に焼けた顔をほころばせた。