二軍調整中の日本ハム・斎藤佑樹投手(30)が15日、イースタン・リーグのロッテ戦(鎌ケ谷)で約1か月ぶりとなる実戦復帰を果たした。この日は8回から登板し、1回を投げて2失点だった。

 先発予定だった7月20日の巨人戦(ジャイアンツ球場)を「腰の張り」を訴えて回避。38日ぶりの登板となったこの日は、スタンドから大きな声援も。「12年前の夏を思い出してくれ!」「夏だぞ!」と、全国制覇を果たした2006年の夏の甲子園を引き合いに、力強いエールが送られた。

 期待に応えたいところだったが、先頭打者・菅野に左前打を許すと、続く香月一には右翼方向の防球ネットに直撃する特大本塁打を浴びて2失点。ほろ苦い復帰戦となった。

 試合後は「体の具合は大丈夫です。(被弾した球は)フォークです。ちょっと甘いところに入ってしまいました」と反省。ファンからの熱いメッセージはマウンド上にも届いていたようだが「本当にうれしいですし、期待に応えたかったのですが…。シーズン終盤に腰の張りなんて言ってられないですし、しっかりと結果を出さないと…」と悔しげな表情を見せた。

 次回登板は来週末に複数イニングを予定。実戦感覚を取り戻し、この夏での復活に期待がかかる。