【高校野球】プロ注目右腕 金足農・吉田輝星の原動力は“中川家・礼二”

2018年08月15日 16時30分

帽子を飛ばして力投する吉田

 第100回全国高校野球選手権大会は14日、2回戦3試合が行われ、第2試合で金足農(秋田)が大垣日大(岐阜)を6―3で撃破。プロ注目右腕のエース・吉田輝星(3年)が2試合連続の2桁奪三振となる13奪三振で、完投勝利を飾った。

 粘り強く投げ、一度もリードを許さなかった。3―3で迎えた8回に大友(3年)が勝ち越しのソロ。吉田は「大友が打ってくれたので絶対に逆転を許してはダメだと思って全開で行った」と振り返った。

 その言葉通り、8回の先頭打者から、怒とうの4者連続三振。9回にはこの日2度目となる149キロもマークし、チームを23年ぶりの3回戦進出へ導いた。

 そんなエース・吉田を裏で支えるチームのムードメーカーが、背番号17で2年生のベンチ入りメンバー・船木だ。今夏の県大会から必ず試合前日のミーティングで5分間の「船木タイム」が設けられ、得意のものまね芸を披露することがチームのルーティン。

「ちょっと細か過ぎるので部員以外の人には伝わりにくいかもしれないですが」(船木)と謙虚に言いながらも、その話術と芸達者ぶりは相当なレベルだ。道端で出会ったオジサンから某高校野球チームの指導者に至るまで、中川家・礼二ばりに毎試合ごとに違うネタを披露し、チーム全体を爆笑の渦へと巻き込んでおり「この船木の芸を見て全員盛り上がり、リラックスして試合に臨む。吉田も毎回腹を抱えて笑っている」とか。

 ちなみに今大会で船木は三塁コーチを務めている。相手のクセを見抜く力にも定評があり、吉田からもよく対戦相手の分析を求められているという。“スコアラー”と“お笑い”の二刀流をこなす頼もしき後輩のバックアップを受け、秋田の剛腕が快投を続ける。