“埼玉のダル”日本ハム中村勝が434日ぶり登板「ファンのありがたみ感じた」

2018年08月09日 18時31分

実戦復帰を果たした中村

「埼玉のダルビッシュ」が、復活への一歩を踏み出した。日本ハムの中村勝投手(26)が9日、独立リーグ・石川ミリオンスターズ戦(鎌ケ谷)で、434日ぶりとなる復帰登板を果たした。

 中村は6回からリリーフとしてマウンドへ上がると、久々の実戦とは思えない落ち着いた投球を披露。「ブルペンよりも腕が振れた」と話す通り、先頭打者を初球で簡単に三ゴロに打ち取ると、続く打者も空振り三振に仕留めた。その後の打者に右翼線二塁打を浴びると、自身の暴投も絡んで三塁まで進ませるピンチを招いたが、後続を二直と断ち切り、復帰登板を1回無失点に抑えた。

 試合後、中村は「まずは投げられたことが良かったです。まだ力を制御しているところがあるので、実戦の中でなじませて、もっと腕が振れるよう目指します」と笑顔。荒木二軍監督も「これからやらないといけないことは自分でも分かってるはず」と、次回以降への期待感を口にした。

 昨年6月1日のDeNA戦で登板後に右ヒジを故障した中村。症状は重く、7月5日にトミー・ジョン手術を受け、ここまでリハビリを続けていた。約1年2か月の長いリハビリ期間を強いられたが、意外にも本人は「途中までは、そこまで長いとは感じませんでしたね。手術が手術だったので、良くも悪くも割り切ってリハビリに臨めましたから」と爽やかな表情。「トレーナーの方が親身になってフォローしてくれたのが大きいです。感謝の気持ちしかないですね」と率直な心境を明かした。

 それでも「今から1か月くらい前ですかね。だんだん強く投げるというときに患部とは違うところが張ってきたりして、思うように投げられなくなったんです」と告白。「このまま本当に投げられるのか」と、不安な気持ちに駆られたことを明かした。そんなときに支えになったのは、リハビリ先の鎌ケ谷まで足しげく応援に来てくれたファンの存在だと言う。「投げてない期間にもかかわらず、遠くから駆けつけてくれたり、差し入れを頂いたり…。こういう時くらいしかファンの方と触れ合えないですし、改めてありがたみを感じましたね」としみじみ語った。

「埼玉のダルビッシュ」と言われるほどの端正なルックスで女性ファンも多く、この日も多くのファンが球場に詰めかけた。完全復活を待ち望む多くのファンへ「1年以上時間をもらっているので、手術前より良くなっていないといけない。現状は今までよりいいですし、試合でアピールしていきたいです」と飛躍を誓った。