【高校野球】近江“野性自主トレ”効果で春準V・智弁和歌山狩り

2018年08月08日 11時30分

4回に同点2ランを放った北村

【ズームアップ甲子園】第100回全国高校野球選手権大会は7日、甲子園球場で1回戦4試合が行われ、第2試合で近江(滋賀)が、今春センバツの準優勝校、智弁和歌山(和歌山)を相手に7―3で金星を挙げた。投打がかみ合っての勝利の裏には、地元・琵琶湖での“野性自主トレ”の効果があった。

 2回に2点を先制されたが、4回に北村(3年)の同点2ランで試合を振り出しに。5回には山田(3年)のソロで勝ち越し、8回には北村がこの日2本目の2ランを放つ一発攻勢で圧倒。投げては4投手による“4本の矢”の継投で強力打線に的を絞らせず、最後まで反撃の隙を与えなかった。

 2本塁打4打点の北村は「甲子園だから打てたと思う。人生の中で一番気持ち良かった。奇跡に近いです」と喜びを爆発させた。

 近江は県大会期間中、選手主導による極秘自主トレを行った。ある選手は「学校のすぐ近くが琵琶湖なんですが、大会中は練習が午前中で終わるので、みんなで琵琶湖に潜ってモリで魚を捕っていたんです。だいたい1人5匹ぐらいかな。あれで一発で仕留める集中力が身についたのは間違いない」と、その効果を語る。

 もちろん、遊んでいたわけではない。「練習がないからと寮に帰ると、疲れて昼寝しちゃうんです。夜眠れなくなって、逆に試合に集中できない。みんなで体を動かして、心地良い疲労感で眠りにつくため」(別の選手)の手段が魚取りだった。体がなまらないよう動かしつつ、ここ一番での集中力を磨いていた。

 雄大な琵琶湖の大自然の中で、人知れず本能を研ぎ澄ましてきた近江ナイン。この先も鍛え抜かれた野性の勘で“大物狩り”を狙う。