4年ぶり完封! 巨人・内海チーム内でも“復権”

2018年08月01日 16時30分

4年ぶりの完封勝利を挙げた内海(手前)は長野と抱き合って喜んだ

 巨人・内海哲也投手(36)が31日のDeNA戦(横浜)で、自身4年ぶりとなる完封勝利で今季4勝目(2敗)を挙げた。チームも16安打の猛攻を浴びせて6―0の快勝だ。連敗ストップの立役者となったベテラン左腕は、チーム内の求心力も急回復。一軍で失った居場所も取り戻しつつあり、背番号26の復権の時が近づいている。

 最後の打者・神里を空振り三振に仕留めると、内海は誇らしげに左の拳を突き上げた。完封は2014年9月12日のDeNA戦(東京ドーム)以来、実に1418日ぶり。9回を130球、6安打、4奪三振の快投で投げ切った“中年の星”はヒーローインタビューで「もう最高です」と声を弾ませると「(完封は)もうできないと思っていたので、できてうれしいです。毎試合最後という気持ちで投げている。絶対に(一軍に)残ってやります!」と雄たけびを上げた。申し分ない内容に由伸監督も「本当にいいピッチング。ベテランらしさというか、しぶとさというか、よさを全部出してくれた」と目を細めた。

 苦しいチーム事情も救う完封劇だ。救援陣ではマシソン、カミネロを故障で欠き、上原も不調で登録抹消。開幕当初のV方程式は完全に崩壊した。そんななかで9回も続投を志願した内海に、首脳陣も頭が下がるばかり。斎藤投手総合コーチは「リリーフ陣が不安? そこでしょ。だから投げてもらった。今までだったら代えてましたよ。よく頑張ってくれた」と賛辞を惜しまなかった。

 ただ、近年の内海は不振にあえぎ、投手陣のリーダーだったかつてのような輝きは失われた。今年のキャンプは最後まで二軍暮らしで、開幕ローテからも脱落。それでも数少ない一軍登板のチャンスをモノにし、9戦ながら4勝、防御率2・11と抜群の安定感を誇る。今や投手陣の中心は不動のエース菅野に完全移行したが、内海が再び“新風”を吹き込みつつある。チームスタッフは「テツ(内海)に結果がついてきていることもあるのでしょうけど、バックヤードなどでは若手にフォームの修正をアドバイスしたり、中川や宮国たちがアドバイスを求めに行く光景が増えてきました。一時期に比べれば、物足りない数字かもしれないが、実績と経験は何物にも代え難いですよ」と明かした。

 実際、中継ぎとして暗中模索の日々の中川はこの日「僕に足りないコントロールであったり、マウンドでの気持ちの持ち方を聞かせてもらいました。(内海は)今日も剛速球ではなくても直球を速く見せる工夫だったり、投げ間違いはほとんどなかった。僕もいつまで一軍にいられるか分からない立場。分からないこと、足りないことはどんどん聞いて実践していきたい」と目を輝かせていた。

 やはり、プロ通算132勝の実績はダテではないということか…。最後は「めっちゃうれしいです。ノーヒットノーランをやったくらいうれしいです」と子供のような笑顔をはじけさせた内海。オッサン左腕はまだ死んでいない。