村田修一「迫るリミット7・31」「岡本のブレーク」に何を想う

2018年06月29日 11時00分

決断の時期が迫っている村田

【男・村田の栃木便り(3)】男・村田に吉報は届くのか。BCリーグ栃木で奮闘する村田修一内野手(37)は27日の群馬戦で6号3ランを放つなど、打撃の調子も上向いてきた。4月中に痛めた箇所も癒え、いよいよ全快だ。古巣の巨人では“背番号25の後継者”岡本和真内野手(21)がブレークする中、村田自身がNPB復帰の「リミット」と定めた7月31日が迫っている。その胸の内は――。

 こんにちは、栃木ゴールデンブレーブスの村田修一です。

 右太もも裏を痛め、一時はまともに試合に出られない時期もありましたが、1日の試合からは守備にも就き、100%の力で走れています。数字(29試合出場、打率3割5分8厘、6本塁打、30打点=27日現在)は意識していませんが、打って守って走れば体も流れに乗っていきやすい。一本でも多く打ってチームのためになれればと思います。

 その一日が進むごとに“期限”が迫ってきていることも分かっています。栃木に来て野球をやると決めた時から腹はくくっていますし、最後は自分で決断しなくちゃいけない。その決断は僕が今まで経験したことがない決断。小学校から野球を始め、これまでは野球を続けるための決断を重ねてきました。しかし、今度の決断は現役を辞めるという決断。野球を始めれば、誰もがいつかは終わる時が来る。そう受け止めています。

 ですが、まだ時間はあるので、チャンスは残されているとも思っています。NPB球団から声がかかれば、いつでも行けるように準備をしておくつもりです。僕には「ここで終わっていくか」「NPBに帰るか」の選択肢しかない。どちらとなってもいいように、こちらではプレー以外のことも取り組んでいます。NPBから呼ばれれば、すぐに行かなくちゃいけない。そのために、若い選手たちにできるだけの話をしています。

 グラウンドでも答えられることは答えていますが、グラウンド外だからこそ聞きやすいこともあると思います。後輩を酒席に連れて行くことは、僕が横浜(現DeNA)にいた時からやってきたこと。昔に比べたら、お酒を飲まない、飲めない子も増えてきましたが、それは全然構わない。同じ場、同じ空間、雰囲気の中にいるからこそ「どういう意識で野球に取り組んでいるんですか?」という話もしやすいですし。僕はそういうコミュニケーションは必要だと思っているので、週に1回は必ず連れて行くようにしています。

 この前は8人くらいで、もんじゃ焼き屋さんに。お前らどれだけ食べるんだ…と自分の若いころを思い出しながら、いい時間を過ごさせてもらいました。金額はご想像にお任せしますが、そういうことへの出費は惜しまないつもりです。

 ところで、巨人では(岡本)和真が頑張っていますね。素直にうれしいです。オフシーズンに一緒に自主トレをやってからキャンプに入った年もありましたが、今年は僕がいなくなり、心と体の準備の仕方はこれまでとは違ったはず。いろんな人から見聞きしたものをしっかり自分で考え、シーズンに向けて準備できたことは自信にもなると思います。

 先日、家にいた時に、たまたまテレビをつけたら西武との交流戦(9日、東京ドーム)をやっていて、和真は3安打。ちょっと詰まらされたり、泳がされても打球がヒットコースに飛ぶようになっていた。これは一日一日の積み重ねですから、このまま最後まで行ってくれればと思いますね。

 中でも、成長したと思えるのは4番になってもバッティングを変えないところ。打順を意識しないというのは一番いいと思います。僕が横浜で初めて4番になった時とはまったく考え方が違います。

「絶対に4番を外されないぞ、俺はここで成功するんだ」

 僕の場合は常にそんな気持ちを持ち、自分を追い込んでいました。4番はチームの顔で、ひと振りで試合の流れを変えられる存在。和真には少しずつ勉強しながら打撃を確立してほしいです。

 BCリーグ公式戦は23日から後期が始まりました。若い子たちも決して高くはない給料で野球に真剣に向き合っています。僕がNPBに呼ばれるかは分かりませんが、呼ばれても呼ばれなくても一生懸命取り組んでいきます。

(随時連載)