【米国インディアナ州サウスベンド25日(日本時間26日)発=カルロス山崎通信員】右上腕三頭筋の炎症のため10日間の故障者リストに入っているカブスのダルビッシュ有投手(31)が、傘下マイナー1Aサウスベンドの公式戦でリハビリ登板を行い、5回を投げて3安打、5奪三振、無四球で1失点だった。ただ、降板後は「明日(遠征先の)LAに行ってキャッチボールをして、いつものルーティンに戻って、次のブルペンで投げた時に、どう感じるかということだと思う」と慎重な口ぶりで話した。

 57球を投げてストライクは41球。それでも表情が冴えなかったのはイニングを重ねるごとに患部の右上腕三頭筋に違和感が出てきたからだろう。ダルビッシュは「初回、2回と良くて、3回に入る時あたりに、ここ(上腕三頭筋)にちょっと、わーってのが出てきた」と独特の言い回しで経緯を説明し「イニング間に5分、10分空くので冷えてしまう。(回の初めの投球練習で)5~6球投げる時に結構(痛みが)来る。最初の打者とか気にして投げないといけないので、100%とは言えない」と不安を吐露した。

 失点は9番打者にストレートを柵越えされてのもの。格下相手ながら100キロのカーブで空振り三振を奪ってスタンドを埋め尽くした大勢のファンから拍手喝采を浴びる一幕もあった。「(相手が)早打ちだったのもありますけど四球もなかったですし、全体的にストライクゾーンに投げられた」ことは収穫だ。

 しかし、登板前のキャッチボールやブルペンでの投球練習時に「今日はええかな」と感じていたというだけに、マウンドに上がってからの違和感は気になるところ。ダルビッシュは「負荷をかけて急に良くなったりする可能性もあるので、それを望んでできることは全部やっていきたい」と、最後は自分に言い聞かせるように話した。